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◆ ◆ ◆ ◆
「ってわけで早速特訓を始めようと思うんだが、その前に改めて自己紹介だ。
俺は河瀬 隼人。武器は刀、属性は風。
隼人さん、隼人先輩、隼人様、師匠、の内から好きなように呼べ」
それぞれのグループに分かれ、四方に散った俺達。
そこでの第一声がこれだ。
――選べってのが一番面倒なパターンなんだよな……。
「んじゃ隼人先輩で。
俺は神城 光輝。武器は刀、属性は光です。
よろしくお願いします」
俺は無難なものを選び、頭を下げる。
顔を上げると、つまらないとでも言いたげな表情の隼人先輩が目に入った。
――すいませんねぇ、つまらなくて。
「ハハッ、んな顔するなよ。次」
「高峰 嵐。武器はライフル、属性は風。
よろしくッス、師匠!」
嵐は師匠を選びやがった。
俺の時とは違い、やや満足そうな隼人先輩。
「隼人様はいなかったか……。まぁいいや、よろしくな、光輝、嵐!」
先輩はニカッと笑いながら俺達の肩に手を乗せる。
この僅かな時間で一気に親密になれたな。
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