特訓開始

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俺は握っていた刀を消し、両手を上げる。 降参のポーズだ。 それと同時に、首に当てられていた刀が離れていく。 「惜しかったな。まっ、まだまだお前達には負けねぇよ」 そう言って、俺の肩にポンッと手を置く隼人先輩。 そのまま俺の横を通り過ぎ、ヒラヒラと片手を振って訓練所を出て行った。 今日は終わり……だよな。先輩もそう言ってたし。 「ふぅー……」 思わず息が漏れる。 先輩の動きについていくのに、こんなに疲れるなんて……。 ほんの数分しか戦ってないのにな。 「おーい、神城」 そんな時、背後から声が掛かる。嵐の声だ。 振り向くと、疲れきった表情の嵐がヨロヨロと近寄ってきていた。 「大丈夫か?」 声を掛けるも、嵐は返事をすることなく俺の肩に両手を置く。 どうでもいいが、体重を掛けるな。重い。 「疲れたー。鬼だな、師匠は。明日からもっとキツくなるんだろ? お前も大変だな」 コイツもそれなりに大変だったみたいだな。 少しぐらいは肩を貸してやるか。  
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