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そして場所は変わって訓練所。
何気ない話で時間を潰していると、修司さんが入ってきた。
何故か布を被せた細長い物を腕に抱えている。
「ゴメンゴメン。ちょっと職員室に寄っててね。それじゃあいつも通り、属性別に分かれて始めてくれ」
そう言われ、みんなはゾロゾロと属性別に分かれていく。
光属性は俺だけだし……。
せめて坂上が同じクラスだったらなぁ。
「光輝君」
1人練習を始めようとした時、背後から呼び止められた。
この声は修司さんか。
「はい? どうしたんですか?」
「これを渡そうと思ってね」
修司さんはそう言って持っていた物に被せてあった布を取る。
それは、
「あっ、俺の刀」
見る角度で色が変わる、俺の刀だった。
そういえば修司さんが持ってるって言ってたな。
「ありがとうございます」
俺はお礼を言って受け取り、少し眺めてからそれを消した。
これで完全復活だな。
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