大会の行方

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その後、如月が食べ終わるまで待ち、俺達は食器を返却して食堂を出た。 「なんか、思い詰めてた自分がバカみたい」 寮への道中、そんな言葉と共にため息を漏らす如月。でも、それは仕方ないことだ。 「これ以上みんなを巻き込みたくなかったんだろ?」 「っ! わかってたの!?」 目を見開いて驚いた如月は俺の方に顔を向ける。何でわかった? と顔に書いてある。 「そりゃ、な。俺だって同じ気持ちだし」 それに、如月はそういうヤツだ。みんなのためにあれだけ悩んで、自分を責めていたんだから。 「でも生憎と、もうみんな巻き込まれてる。そんでもって、お前が関わってるのを知って黙ってるようなヤツらじゃない」 でなければ、特訓なんてやってないからな。 「そう、なのよね……。ホントにみんな、バカなんだから……」 口では罵倒しつつも、その口元は緩んでいる。彼女に釣られて、俺も思わず笑みを浮かべた。 「って、なに笑ってんのよ? アンタが一番のバカでしょ」 「俺かよっ!?」 「当然。自分だって狙われてるくせに、力の差もわからず対抗しようとしてるんだから」 痛いとこを突かれて反論できない。自分でも子供みたいな考え方だってのは自覚してるよ。 「だからこそ、私が守ってあげないとね」 「はいはい。頼りにしてますよ、如月様」  
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