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「ミラク。どうだ?」
今度は縁側に腰掛けニコニコ笑っているミラクに視線が集まる
「私は別に良いわよー♪」
ひらひらと手を振る
「娘をよろしく頼む!!」
今までで一番大きな声をはりあげ机につかんばかりの勢いで頭を下げる
「その仕事引き受けた!!」
ズボっと刀を引き抜いて顔の前に掲げ誓うように叫ぶ
「そし…てェ!!」
いきなり涙ぐみ、それでも言葉を止めない
「ミリアを゙ォ!」
「?」
当の本人にも理解出来ていない様子
「ミリアを幸せにしてやってくれぇぇ…!!」
「はぇ!?」
真っ赤になり自らの父親の言葉を脳内でリピート
そしてショート
「みっミリアちゃん!?」
カチャカチャ(それぞれが刀を構える音)
フォン(素振りの音)
ジャリ(亮太に詰め寄る音)
その数32
全て男の精霊
『覚悟!』
「Nooooooo!?」
これまでの経験から周りよりも速く動いて迫り来る脅威から逃げる
「うぁぁぁ……」
「泣くなら言わなければ良いのに…」
「しっ…しがじぃぃ……」
「あら…もう呑んでたのね。なら仕方ないわ」
徳利をひっつかんでガブガブ飲むミゲルは放って置いて女衆に乾杯の音頭をとると静かに宴会が始まった
「よくもミリア様を!!」
「生きて帰れると思うなよ貴様!」
「もっ…んぐ!落ち着けぇぇぇ!!」
「器用な奴だ」
宴会の様子(主に亮太)を蔵の上から鷹が面白がって見ていた
「…走りながらカレーって食えるのか?」
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