お父さん

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「大きな声出してごめん。でもあるんだ!!おかわり」 「普通熱まで出る?」 「出る……らしい」 亮太曰くその人を思う程症状は酷くなるらしい 「例えば…だ。仲の良い女の子の友達を思い浮かべてみ?」 言われた通り目を閉じ、仲の良い友達を思い浮かべる もちろんパッと出てきたのは片瀬 中学からの仲良し 同じ学校に行けるって分かった時は一緒に喜んだ すると自然に笑みがこぼれた 「OK。脈に問題は無かったぜ」 「え?」 いつの間にか亮太の指が手首に当てられていた 「正常そのものだ」 「え?え?」 「脈を見たんだよ。友達がこれなら本当に好きな人が分かるって教えてくれたんだ」 「そ、そうなんだ…」 触れらていることに若干緊張しながらも平静を装う 「んじゃ次はちょ~~~っとでも、ほんのちょっと気になる男の子を思い浮かべてみ?」 「う…うん」 この際亮太の指は気にせずに目を閉じる
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