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「あ?ミリアが彼女?ナイナイ」
だが今回は二人よりも速く渦中の少年が顔の前で手を振る
「…」
「オレにミリアは勿体無いぜ~」
今度は肩をすくめる
「それにミリアも美空もまだガキだ」
二人の肩を持つ
「あと4年もすれば良い女になる…」
下を向いて含み笑い
「お父さんはそれまでこの子達の面倒を見る義務があるのです!」
《お父さん…》
ミリア、美空の胸が少し痛む
「4年で人は変われるのね…」
「変わるのなんて1秒あれば良い」
意志の強そうな瞳をアンに向ける
「そうですか…」
クスリと笑って歩き出す
「速く行きましょう?」
「おー!」
二人の肩から手を離してアンに続く
「…」
「…」
呆然と亮太の背中を見ている二人
「行きましょうか…」
「…そうだね」
ミリアに続き美空もそれを追い掛ける
その少し前方で亮太がアンに近寄り耳元で囁く
…まぁ今も可愛いんだけど
素直じゃないのね…
場所をわきまえただけだよ
あら?今のところはわきまえなくていいんじゃない?
亮太はニッと笑う
ただそれだけ…
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