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「それにちょっと待て!しかもオレそれについてはまだ何も言って無い気がするぞ!?」
「確かに…色んな人にモテモテだったもんねぇ?」
そう言う美空は楽しかったことを思い出すように小さく笑った
「それもそうか…」
また徳利ごと酒を飲む
「ならここで答えてもらおう」
「あら、面白い話してるじゃない?」
ほろ酔いの美人妻と平気な顔で酒を飲む美人姉登場
つまりキリナとミラク
「おおキリナ!彼がミリアの婿だ!」
バシバシと亮太の肩を叩きながら大口開いて大笑い
嫌な酔い方である
「いやいやいや…」
それでも亮太はキリナに向け否定のアクション
手を顔の前で横に振る
「あら残念。こんな可愛い子が家族になると思ったのに…」
亮太の頬に細い指で触れながら艶やかな顔で迫る
「キリナさん…酔ってます?」
平静を装っているが内心ドキドキ
「うふ…酔ってないわぁ」
気が付いた時にはキリナとの顔の距離は文字通り目と鼻の先
「あの…やめて下さい……」
「い・や♪」
「年寄りが子供を落とそうとするもんじゃありません!」
キリナが今まさに亮太に飛び掛かろうとした瞬間亮太の身体が後ろに飛んだ
「え?」
女性特有の甘い匂いとアルコールの匂いが混ざった匂いは亮太の目を回すには充分だった
「うぅ……」
引っ張ったのは何故かアルコール臭のするミリア
「ミリア…お前まさか!?」
目が回った状態で空いているミリアの左手を確認するとそこにはお猪口
あぁ……飲みやがった
こういうタイプは何するかアニメで大体想像つくけど
「実際やられるのは若干迷惑だなぁ」
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