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あれから、卒業してから、私の枯れているよふな景色、ええ、まるでモノクロームみたいだわ。
だけど貴方にはそれ"が何を一体、どのように示しているか、皆目見当はつかないわ。きっとよ。念のために言っておくけど、何を感じても、どれほど自由に思考をしたとしても、私のそれは、平淡な或る日、そんな時にふと一人でに、出掛けたくなった時に見る、あの、単色の味気無さがほとんど倦めつくしていて、それから薄い、誰も観ないよふな映画みたいだな、ううん、レトロでありモダァンでもある。そんなの。
たったそれだけなのに、たったそれだけなの。
貴方もそういふ不自然性の中に自然があった、そんなの。さっきの言いたかった或る事。
だけど、貴方には理解してほしくないな。いえ、他の誰にも。
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