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【事務所】
花(N)
《白星 花 ピカピカの高校一年生
私には秘密があります》
白星 蝶子(以下:社長)
「我がタレント事務所も今年で10周年!ここはドカンと一発大型新人で勝負するわよ!!」
青柳 恭吾(以下:恭吾)
「社長。
大型新人といってもどのような路線をお考えですか?」
社長
「え。わかんない」(キッパリ)
チーフ
「…」(困ったように)
社長
「だーって、そこはいつも…」
花
「ただいまー」
社長
「花!」
花
「ママ、廊下まで声 丸聞こえ」
花(N)
《私の秘密 それは…
家が芸能事務所だということ
アイドルに興味がないフリをしているのは会社やタレントさんの情報を守るため。
アイドルは私にとって
とても大事な存在なのです》
花
「ママ、張り切ってるなー」
恭吾
「この10年の集大成ですからね」
尾山
「どんな新人さんになるのか楽しみです!」
社長
「花。早速だけど いつものお願い」
(真面目な顔で写真を手渡し)
花
「オッケー」
(写真を受け取りじっと眺めて)
尾山
「…いつもの?」(きょとんと)
社長
「……」(真剣に花を見)
花
「んん……っ」(鼻をこするも暫くして小さく首を振り)
社長
「…全員不合格ね」(肩を落とし)
尾山
「え?え!?何でですか!?」
恭吾
「オーディションでも開いてみますか?」
社長
「そうねぇー…」(考えるように)
[事務所の扉が開き]
桃原 まりか(以下:まりか)
「おはようございまーすっ」
尾山
「あ、まりかさん!
今日はこれから雑誌の取材が2つ…ちなみに明日は中央パークのイベントでトークと歌です」
まりか
「はいはーい」(明るく)
花
「(何か考えるように)…ママ。明日 私もまりかに動向していい?」
社長
「いいけど…どうかしたの?」
花
「中央パークって言ったら若者のたまり場だよ。私が直接、新人スカウトに行くのもアリじゃない?」
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