27人が本棚に入れています
本棚に追加
花(N)
《これだけ人がいても、アイドルの原石なんて そうそういやしない》(ため息をはきつつ)
[まりかのステージ前に移動]
まりか
「みなさん こんにちわっ。
桃原まりかでーす!」
(観客に手を振りながら元気よく)
花(N)
《…アイドルって不思議。
その人がそこにいて、笑うだけで
沢山の人を幸せにできるの
私もつくってみたいな
どうせなら、幸せ通りこして
衝撃的なアイドルを…───》
(幸せそうに微笑みながら)
桐
「やってらんねーよこんなバイト!!」(苛ついたように叫び)
[地に投げつけられた機材ガッシャーンと派手な音を立て、周りがざわつく]
桐
「そっちの言う通りにしてんのに
まだ何か文句あんのかよ!!」
(足元のダンボールを蹴りつけ)
花
『あれはもしや、さっきの…!?』
怜
「「片付けもろくに出来ないなんて使えないヤツだ」…って事実を言っただけだけど」
(無愛想につらつらと)
[花、怜の方を向き鼻を押さえ]
花(N)
《…っ、みつけた…!》
桐
「オレは、おめーのためにバイトしてんじゃねーんだよッ!」
[後ろにいた一彦にぶつかり]
一彦
「ぅわっ」(驚き声を上げて)
桐
「ジャマなんだよ!」
(舌打ちし怒鳴りつけ)
純平
「おいおい、ちょっと待った。その辺にしとけって」
(固まってしまった一彦を庇いつつ桐を宥めようとし)
花(N)
《こっちにも!?2人、3人…!!》
[侑吾、人混みから顔を覗かせ]
侑吾
「何?何?
なーんか面白そうな事してるね
一万円…僕のこのハンカチと同じ値段かぁ。くっだらなーい」
(にっこりと笑みを浮かべながらも馬鹿にしたように)
花(N)
《4人…!》
桐
「てめーケンカ売ってんのか!!」
(ブチ切れ叫び)
[花、鼻を押さえつつふらついた足取りで5人の方へ向かい]
花(N)
《嘘でしょ…こんなことって…》
花
「あの。ちょっとそこの4人、
話があるんだけど」
(桐を押しのけ4人の前へ)
桐
「関係ないヤツはひっこんでろ!!」
(突然やってきた花に怒鳴りつけ)
花
「私はこっちの4人に話があるの!
あんたこそ関係な…い…」
(怯まず逆に睨みつけようと桐を振り返るがそこで初めて見た桐の容姿に言葉を詰まらせ)
桐
「あ゛?」(イライラと不審気に)
[花、並んだ5人を見て固まり]
花
「ぶふぁっ」(鼻血大噴出後気絶)
尾山
「一体何の騒ぎ…って花さーん!?」
(騒ぎに駆けつけたものの倒れた花を見て驚いて叫び)
[鼻血を出して気絶した花と花の鼻血を浴びた5人を見、周りが騒然とし]
.
最初のコメントを投稿しよう!