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ヒュンヒュンと、シャープペンシルの芯(以降シャー芯)が敵戦艦から発射されている。
ドス
僕の隣にいた消しゴムさんに、敵のシャー芯が刺さり、尊い消しゴムさんの命が奪われた。
「消しゴムさんの死を無駄にするな!消しゴムさんをここに運べ。」
定規大佐の命令通りに、飛び交うシャー芯をくぐり抜けて、消しゴムさんを定規大佐の下へ運びます。
「ご苦労。頼んだぞカッター。」
カッターさんは、小さく頷いて、自分の刃で消しゴムさんの体を切って行きます。
消しゴムさんの体は綺麗に八等分されました。
「コレを敵の船にぶち込むぞ!各員準備しろ!」定規大佐の号令で皆さんが、消しゴムさんの体を次々と装填していきます。
準備が整った事を確認した定規大佐が、発射命令を出そうとしたその時。いきなりフタが閉められ真っ暗になった。
これが第一次筆箱大戦の終戦だった。
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