序章 《刀を携える女子》

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「母さーん!!父さーん!!行ってくるわー!!」 「ちょい待ち音羽!!」 元気よく家の窓口から叫ぶと綺麗な女性が音羽と呼ばれた少女の手首を掴んだ 「なんよ?母さん」 「このお饅頭、松陰先生に渡して皆で食べ」 女性の名はお羽。音羽の母親である お羽は音羽に饅頭を包んだ袋を渡すと音羽は瞳を輝かせた 「これ紅葉堂のお饅頭やん!!やったぁ!!」 「音羽は落ち着きが無いな。もうちょい落ち着きぃ。後これ」 「あっ父さん!!二蝶“フタチョウ”磨いでくれたん?」 音羽の父親谷村 泰平【タニムラ タイヘイ】 音羽の家は鍛冶屋を営んでいる。以前は京で鍛冶屋を営んでいたのだがあまり商売にならず長州に引っ越して来た しかし、生まれが三人とも京であり、京訛りが板に付いてしまっている
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