第十六章 《音羽と二人の部下》

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「ねぇねぇ稔麿?」 「何?つまらない事だったら俊輔が痛い目遭うから」 そこで何故、俊輔が痛い目に遭うのか分からないが音羽が居なくて苛立ってるのだろう 「つまらない事か分からないけど音羽ちゃんの事だよ」 「音羽がどうしたのさ?」 「音羽ちゃんにはなんで付き人が居ないの?」 紅蝶である音羽が長州側だと分かった今、いつ狙われるか分からない 長州では紅蝶としての動きはしていない。稔麿達が頑なに止めたからだ 「付き人か……すっかり忘れてた」 「そんなので良いのかよ。けど付き人っつってもそんな奴居んのか?」 「……居ない事は無いぜ」 ポツリと呟いた晋作に俊輔は振り向いた 「なんか心当たりあんのか?」
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