第十六章 《音羽と二人の部下》

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「本間すんまへん義助さん……」 「別に構わない。俺も丁度出掛けようとしていたからな。それに音羽だけで六人分の食材は辛いだろう?」 「まぁ…うん…」 昨日は稔麿が居たから半分は稔麿に持ってもらった 「しかし音羽は楽だな。色々とまけてくれた」 「へっ?うちなんもしてまへんよ?」 (音羽が鈍感な事忘れていた。それにあの若造……稔麿が居たらどうなっていたか) 買い出しの時、若い者が音羽を見て顔を赤く染め、色々とまけたのだ 「今日は沢山買えたからおかわりいっぱいやで!!」 「……俊輔が喜びそうだな。早く帰ろう。稔麿が暇だろう」 暇なのは間違いないがその暇潰しに俊輔が犠牲になっているのを二人は知らない
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