第十六章 《音羽と二人の部下》

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「お前等……餓鬼じゃあるまいし。馬鹿だろ。馬鹿」 「いや、まさかあそこまで面白くなるとは思わなかったよ」 「馬鹿は酷いよ玄瑞~」 俊輔は音羽と共に顔に書かれた落書きをお湯で落としに勝手場に行っており、部屋に居るのは反省の色がない稔麿、九一と未だにツボに入って笑っている晋作、その三人に呆れている玄瑞だけだ 「いつまで笑っている晋作」 「……今、落ち着いたところだ」 涙を拭うといつもの晋作に戻るが正直、まだ笑いを堪えている 「別に俊輔を弄るなとは言わないが、あまりやりすぎると彼奴、鬱になるぞ」 「鬱にはなんないでしょ。女150人にフラれても鬱になってないじゃん」 「いや、それは関係ない」 稔麿は打たれ強いと言いたいのだろうが俊輔が今まで女にフラれた人数をバラし、鼻で笑う
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