第十六章 《音羽と二人の部下》

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「………………………」 「稔麿?それ僕の煮物なんだけど……」 ただでさえ量が少ない隣の九一の煮物をバクバク食う稔麿。それも無表情と言うよりムスーとした顔だ 「音羽ちゃん~!稔麿が僕の煮物食べる~!」 (ずっと晋作と喋ってるから妬いてるんだと思うけど……) その矛先を周りに向けているのだからかなり迷惑だろう 「そこまでお腹減っとったん?」 「「「「「……………」」」」」 稔麿達が黙り出し、音羽を見ると溜め息をつき始める 「ほんとに稔麿も厄介な子に惚れたよな…」 「そこも可愛らしいんだけどもうちょっと鋭くてもね~」 「天然が混じっているから直すのは無理だろ」 「かなり厄介だな本気で」 「てゆか、寧ろそこが音羽じゃない?」 「なんや、むっちゃ腹立つんは気のせいや無いやんな?」 音羽対談に入った稔麿達に音羽は多少腹が立った。それも内容が褒めてるのか貶しているのか分からない こうして夜が更けていった
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