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早朝にある二人の青年が音羽の鍛冶屋の前にいた。二人共緊張した面持ちだ
「兄貴?高杉先生は何を考えていらっしゃるんだ?」
「私に分かるわけ無いだろ彼方【カナタ】」
晋作に呼び出しの文を貰い、晋作と共にこの鍛冶屋に来たのだが、此処に来ると何処かに行ってしまったのだ
知らぬ鍛冶屋の中に入れず、立ち往生を喰らっている訳だ
「あれ?てめぇら何やってんだ?」
「っ!!」
突如現れた長身の青年に二人は驚いた。長身の青年の手には、活きの良い魚がピチピチ動いている
「音ちゃんになんか用でもあんのか?」
「いっ、いえ……私達は高杉先生に連れでございます」
「連れ?……あぁ!てめぇらが音ちゃんの付き人かぁ!んな所に立ってねぇで中に入りな」
長身の青年、もとい、俊輔は二人を鍛冶屋の中に入れた
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