第十六章 《音羽と二人の部下》

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早朝にある二人の青年が音羽の鍛冶屋の前にいた。二人共緊張した面持ちだ 「兄貴?高杉先生は何を考えていらっしゃるんだ?」 「私に分かるわけ無いだろ彼方【カナタ】」 晋作に呼び出しの文を貰い、晋作と共にこの鍛冶屋に来たのだが、此処に来ると何処かに行ってしまったのだ 知らぬ鍛冶屋の中に入れず、立ち往生を喰らっている訳だ 「あれ?てめぇら何やってんだ?」 「っ!!」 突如現れた長身の青年に二人は驚いた。長身の青年の手には、活きの良い魚がピチピチ動いている 「音ちゃんになんか用でもあんのか?」 「いっ、いえ……私達は高杉先生に連れでございます」 「連れ?……あぁ!てめぇらが音ちゃんの付き人かぁ!んな所に立ってねぇで中に入りな」 長身の青年、もとい、俊輔は二人を鍛冶屋の中に入れた
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