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「まだ名前言ってなかったな。俺は伊藤俊輔。別に偉くねぇから“先生”付けなくて良いぞ」
「「はぁ…?」」
曖昧な返事を返した二人。その時、やっと晋作が現れた
「待たせちまって悪ぃな」
「この人等が付き人なん?」
晋作の後ろはまだ少女のように小柄な美しい女性がいた。大きな瞳で二人を見る女性に二人は顔を染める
「高杉先生、私達はこの方をお守りすればよろしいのですね?」
「そうだ。吉田稔麿の女だから、狙えば殺されるぞ」
「………………」
まさか流石にそこまで…と思い俊輔を見たが、今までに居たのだろうか、俊輔は遠い目をしていた
「あっ、うち、音羽な?此処で鍛冶屋営んどるねん。生まれは京やから訛り酷いけどよろしゅうに」
「私は奏【カナデ】です。こっちは弟の彼方」
「弟の彼方です。」
兄である奏は落ち着いているが、弟である彼方はキョロキョロと落ち着きが無い
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