第十六章 《音羽と二人の部下》

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「どないしたん彼方君?」 「え!?いえ……その…似ているなと……」 「似てる?」 自分の顔をペタペタ触る音羽に奏は慌てて謝った 「すみません!なんでも無いので気にしないで下さい!」 「う…うん…」 あまりの必死さに音羽は頷く他無かった。そのあと、俊輔が取ってきてくれた魚で朝食をとり、九一、玄瑞が鍛冶屋に顔を出した。稔麿はまだ眠そうにうつらうつらと飯をとっている 「この二人が音羽の付き人か。医学を学んでいるのはどっちだ?」 「わっ、私ですっ」 「確か、奏だったな。薬が作れないんじゃ意味がない。俺の元で医学を学べ」 「はいっ」 玄瑞はフッと口元を緩め、残りの飯を食べた。稔麿は結局、我慢出来ず音羽の膝で再び眠りについた
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