閑章 《間者の線》

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「鼻水垂らして来んじゃねぇよ!!きったねぇな!!」 「ひ…酷い…土方さん…」 山南から鼻水と涙を拭くようにと懐紙を渡された。山南自身も音羽が間者では無いと考えているのだ 「しかしトシ、彼女が間者にはどうしても見えないのだが…」 「ですよね!?ですよね!?きっと何か理由【わけ】があるんですよね!?ほら!!近藤さんも山南さんも言ってるじゃないですか!!」 「平助、ちっとは落ち着いた方が良い…」 「永倉さんはどう思ってるんですか!?貴方も音羽ちゃんが間者だと!?」 因みに副長室にいるのは副長である土方、そして局長の近藤、総長の山南、音羽を知っている藤堂、沖田、永倉、原田、井上の八人だ 「それはぁ………まぁ、…うん…じゃなきゃ、女子がこんな男所帯に来る訳ねぇ」
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