序章 《刀を携える女子》

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二蝶とは音羽の愛刀の事だ。泰平は音羽に刀を渡すと眉をしかめる 「全く女子が刀を持つなど私は反対やねんけど危ないからいたしかあるまい」 「大丈夫やって!そんじょそこらの奴等にはうちは敗けへんから!!」 音羽は男達に敗けると言う意味で捉えたらしいが泰平は違う意味で心配なのだ 音羽は綺麗と言うより愛らしい顔立ちをして歳も16だ 一人娘の音羽が襲われないか心配なのだが己の容姿に気付いていない音羽 「ほな行ってくるわ!!」 「行ってらっしゃい」 「吉田さんに迷惑を掛けたらあかんからなぁ!」 「はぁい!!」 手を大きく振りお羽と泰平に背中を見せた音羽 まだ暑い外にはキラキラと光が反射する樹々を通り松下村塾を目指す
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