第2章

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「じゃーいくよ!せぇーのっ!」 …あたしは 俯いた。 どうせこんな…高校2年生のブサイクなガキなんて… そう思ってぎゅっと握り拳を握った。 その時だった。 「おっ!恭介(きょうすけ)が梓羽ちゃん指差してっぞ!!」 ……へ? 「あ、本当だぁー!梓羽!何俯いてんの?ほら見てみ!」 …嘘……っ あたしの胸はドキドキと揺れる。 少しずつ顔を上げると あたしに向かう1本の指…。 その先にいたのは…… 「花西姉妹と平泉兄弟のカップルがまた誕生するのか!」 お姉の彼、招さんの弟の 恭介くんだった。 .
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