第14章

10/23
前へ
/202ページ
次へ
「……あ…」 「んなわけねぇか。お前みたいな奴を相手するの、キツいしな。」 フッと蔑んで言う恭介くんに、あたしは ぐっと言葉を飲んだ。 「気持ち悪い奴。 お前みたいな奴を彼女にする人間の神経がわかんねーよ。」 その一言で あたしの中の何かが切れた。 「恭介くんのバカ!!最低!!ブスなのは……ブスなのは知ってるよ!!なんで…そんな風に言うの!?」 初めて こんなに大きい声を出した。 あたし自身よく分からなくなって、目から涙が沢山出て。 恭介くんもまた、驚いたようにあたしを見ていた。 涙で視界がぼやけていたけど、それでもあたしは続けた。 「恭介くん何なの!?何がしたいの!!あたしをどうしたいの!?わかんない…わかんないよ!!」 あたしは、ダッシュで恭介くんの横を通り過ぎて、家を出ようとした。 .
/202ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1266人が本棚に入れています
本棚に追加