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「……あ…」
「んなわけねぇか。お前みたいな奴を相手するの、キツいしな。」
フッと蔑んで言う恭介くんに、あたしは ぐっと言葉を飲んだ。
「気持ち悪い奴。
お前みたいな奴を彼女にする人間の神経がわかんねーよ。」
その一言で
あたしの中の何かが切れた。
「恭介くんのバカ!!最低!!ブスなのは……ブスなのは知ってるよ!!なんで…そんな風に言うの!?」
初めて こんなに大きい声を出した。
あたし自身よく分からなくなって、目から涙が沢山出て。
恭介くんもまた、驚いたようにあたしを見ていた。
涙で視界がぼやけていたけど、それでもあたしは続けた。
「恭介くん何なの!?何がしたいの!!あたしをどうしたいの!?わかんない…わかんないよ!!」
あたしは、ダッシュで恭介くんの横を通り過ぎて、家を出ようとした。
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