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「……お前、俺の事好きなのか?」
……え…?
いきなり口を開いた恭介くんの言葉に、あたしは驚きを隠せなくて。
「な、何…言って……」
「答えろよ。」
ゆっくりと顔を上げ、恭介くんを見れば。
少し笑いながらあたしを見ていて。
……また…っ
あたしをからかうの……!?
「……あたしをからかうの、楽しい……っ?……最っ低だね…!…大嫌い…っ!今は、大嫌いだよ!!」
「…“今は”って……」
「………っ!!」
最悪…っ
こんなの、好きって言ってるようなものじゃん…!
あたしは、自分の部屋へと走り出した。
後ろから、恭介くんが追ってくる音。
「待てよ!!オイ!!」
「来ないで…っ!」
あたしは、間一髪の所で部屋のドアを閉め鍵をかけた。
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