第14章

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「……っ入ってこないで!」 あたしはハッとしたように部屋の端まで逃げた。 な、なんで人の部屋の鍵なんか持って……っ お姉も気付いてよ! かなり焦っているあたしに、恭介くんはどんどん近寄ってきて。 恭介くんが近付くたび、あたしの心臓はまるで狂ったかのようにバクバクしてきて。 まるで足の裏に接着剤を付けたかのようにあたしは動けなかった。 そして……ついに手の届く距離にまで恭介くんが来た。 ど……どうしたら…… あたしは顔を見上げる事を出来ず、ただ俯くばかりで。 一体何を思って こんな事をしてるの…? あたしは、再びぎゅっと握り拳を握った。 .
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