第14章

19/23
前へ
/202ページ
次へ
「…さっきの事………わりぃ……」 ……さっきの事って…何? 告白の…事? その事が、もし告白だとしたら…… “わりぃ”って…… 「……ありがとう……これで、もう……恭介くんの事も全部…忘れるから……」 告白の、返事…。 あたしは、俯いたまま涙が出るのを堪えて言った。 「……じゃ…さような……っ!」 “さようなら”の言葉を最後まで言う前に、あたしはグイッと頭を引き寄せられ そのまま恭介くんの胸の中にスッポリと収まった。 .
/202ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1266人が本棚に入れています
本棚に追加