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「や…!やだ!やめて、離して!」
こんな事、今更されても どうしていいかわかんないじゃない…!
あたしは懸命に恭介くんの胸を押し、半ば泣き声混じりに言った。
すると、恭介くんはスッと体を離し、しっかりとあたしの目を見つめた。
「ちげーよバカ、さっきの“わりぃ”は、そういう意味じゃねぇよ」
「……へ?」
「今までお前の事、すげー傷付けてゴメンって事だ。………つーか、だいたいてめぇ鈍感なんだよ!ブスとか言ってる奴ん家にわざわざ来る訳ねぇだろうが。」
ったく……と髪の毛をガシガシと掻きながら視線を逸らす彼に、あたしは胸がきゅっと締め付けられるような思いでいっぱいになって。
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