第2章

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時間は 9時半くらい。 夏の夜は少し蒸していた。 そんな夜に、街灯しかない住宅街の道を歩いているあたし。 ……悔しい…っ あんな風に言われるなんて…悔し過ぎ…っ なにも知らないくせに… どれだけ頑張ってたか 知らないくせに…っ 目からは悔しさと怒り、そして悲しみの混ざった涙が零れ落ちた。 「うぅー……」 涙のせいで化粧落ちたぁ… もうやだ……。 …絶対に、もう二度と会いたくない…っ! あたしは、足元にあった石を思いっきり蹴っ飛ばして、家路を急いだ。 .
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