第3章

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「なんで返事しないのよぉ。」 ぶぅっとしながら言うお姉に、少し口ごもる。 そんなあたしを見て お姉はハァッと息を吐いた。 「私自分の部屋行くから、恭くんと仲良くしてなよ!」 そ、そんな…っ 「い、嫌だよ…っ」 「…空気読みなさいよアンタ」 拒否の言葉を口にすると お姉は耳元で小さく囁いた。 「じゃ恭くん、梓羽の部屋でゆっくりしてって!」 オイィィイ!!! 「じゃ、梓羽頼んだ!」 待ってェ!!! そんなあたしの心の叫びも虚しく、お姉は招さんと自分の部屋へと向かっていった。 .
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