第3章

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な、何してんの…? あたしは不信に思い、恭介くんを見た。 すると、恭介くんはフッと笑って言った。 「漫画に、恋愛小説。パソコンに、携帯。…オタク気質が沢山だな。」 「……っ」 あたしはカッと顔を赤くした。 どうやら恭介くんは、あたしの本棚を見たらしい。 「それに……」 恭介くんは少しあたしに近付いて哀れみの含む笑顔をあたしに向けた。 「梓羽…だっけ。……お前、本ッ当にブスだな。」 そう言ってハハハッと声を出して笑う恭介くんに、あたしはただただ唇を噛み締めて俯くだけだった。 .
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