第3章

9/16
前へ
/202ページ
次へ
本当になんなの…! ……あんたなんかに、わかんないわよ…。 あんたみたいな、生まれつき外見に恵まれてる人なんかに……。 中学の頃から、頑張って痩せて、髪もしっかりケアして、肌だって一度も手を抜かないでケアして、ファッションにも気を使って……周りの人にも 出来る限り気遣って……。 料理や家事も、ちゃんとしてるのに……。 ……なんにも 知らないくせに…っ ぐっ、と涙をこらえていると。 「なんだよ。泣くのか?」 「…泣かない。」 あたしはギッと恭介くんを睨む。 そんなあたしを、背の高い恭介くんは、見下したように薄く笑った。 「キモいブス。性格も外見も…本当、可哀想なぐらいにな。」 ………っ …本当に、最悪…っ .
/202ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1266人が本棚に入れています
本棚に追加