第3章

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「お、ブスお前帰ってきたのか?何してんだよ。」 ……!!! 恭介くんが、あたしの部屋からだるそうに歩いてきた。 条件反射で少し身をすくめるあたしを見て恭介くんはフンッと笑った。 「んだよ。警戒とかしてるわけ?俺ブスとか興味ねーから安心しろ。」 …誰か、あたしに鈍器を貸して下さい。 コイツを殴らせて下さい。 ギロッと睨んだ後、あたしは フイッと恭介くんから目を離し、再びお姉の部屋へと向き直ったのだが。 ……やっぱり、KY…? 一時停止してるあたしに、恭介くんは何がしたいのか悟ったのか、ニヤリと笑って言った。 「何、入ればいーじゃん。別に大丈夫だろ。」 …なに、いきなり… あたしは不信に思いつつも、コンコンとドアをノックして、ドアを開けた。 .
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