第1章

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可愛く…なりたいなぁ…。 そんな風に思って鏡を見る。 ………はぁ、ブス……。 コンパクトミラーには“可愛い”なんて言葉が一番似合わない顔が写る。 ふん、どーせあたしなんか…。 髪の毛をいじりながら唇を尖らせる。 化粧の仕方や、髪のケア、スタイルだって一生懸命頑張ったし、家事や料理だって、人並み以上に出来る。 けど、やっぱり人間外見だから……。 ほんと、やんなるなぁ……。 静かな部屋に溜め息が響く。 …次なに読もうかなー… そう思っていたら。 「梓羽ぁー!!」 ドアをバタンと荒々しく開けられて、少しムッとする。 「…何?お姉…」 「合コン人数合わせ手伝って!」 ……は? .
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