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「でも、いいね…瑠乃ちゃんは…。」
「?なんで?」
「だって…その頑張りを認めてくれる人がいるんだもん。」
あたしには…そんな人いないもの…。
傍にあったクッションを、ぎゅっと抱き締めた。
「どんなに頑張ったって…顔は変わらないし……誰も見てくれないなら、いっそ頑張らなくてもいいかなーって…。」
小さく笑うあたしを、瑠乃ちゃんは真剣な眼差しで見つめた。
「梓羽、私も知ってるよ。誰より綺麗になろうとして努力してる事。」
「……。」
「中学生の時、すごいポッチャリだったのに、いきなりダイエットして激痩せ。髪はサラサラのままだし、お洒落さんだし、性格だって優しい。料理や家事を全部こなしてて……私、凄いなって思ってる。…むしろ、憧れてる。毎日毎日、一生懸命頑張ってる人って、きっと少ないと思うの。もっと…梓羽はもっと自信持っていいんだよ?」
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