第5章

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家につき、お姉を起こさぬよう、静かに家の中へと入る。 「ただいまぁ…」 囁くように言って、荷物をリビングに置く。 玄関にお姉の靴があったから、きっと寝てるんだろう。 あたしは、2階をチラッと見て、ふふっと笑い エプロンを自分に装着してキッチンへと向かった。 えーと酢豚に必要な物はーっと…… そう思い、冷蔵庫を開けていると。 バタバタと荒々しく階段を降りてくる音が聞こえたので、あたしは、くるっと振り返った。 「あ、お姉、おは……」 「どこ行ってたわけ!?」 「え……どこって…友達の家だけど……」 いきなりのお姉の剣幕にびっくりしながらも、あたしは答えた。 .
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