第5章

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「…もうアンタの顔見たくない!!」 お姉は最後にそう言って、先にまとめておいたのか、少し大きめな荷物を持って出て行った。 バタンと玄関が閉じた瞬間、あたしはその場にぺたん…と座り込んだ。 『“引き立て役”なんだからね!!』 お姉の言葉が頭の中で何度もリピートしていた。 …じゃあ、今までの合コンにあたしを連れていったのも… 全部…その為だったの…? お姉は…… 今までずっとあたしを…… そう…思っていたの……? あたしは、溢れる涙を止める事が出来なかった。 酷いよ、お姉……。 .
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