1266人が本棚に入れています
本棚に追加
「…もうアンタの顔見たくない!!」
お姉は最後にそう言って、先にまとめておいたのか、少し大きめな荷物を持って出て行った。
バタンと玄関が閉じた瞬間、あたしはその場にぺたん…と座り込んだ。
『“引き立て役”なんだからね!!』
お姉の言葉が頭の中で何度もリピートしていた。
…じゃあ、今までの合コンにあたしを連れていったのも…
全部…その為だったの…?
お姉は……
今までずっとあたしを……
そう…思っていたの……?
あたしは、溢れる涙を止める事が出来なかった。
酷いよ、お姉……。
.
最初のコメントを投稿しよう!