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高校を卒業した2人。
兄貴分はというと、極道への道を進みだす。弟分はボクシング界でめきめき成長していく。
光と影。そう見えた。
でも、光ろうとしていたはずの弟分も、挫折する。
結局、兄貴分も影の道さえふみはずす。
ある日、何者でも無くなった二人は街で出会う。
そしてあのくだらなかった日々のように、ふざけながら自転車に二人乗りして、高校の校庭を走り回る。
ラストシーンの台詞が、忘れられない。
「俺たち、もう終わっちゃったのかなあ」
「ばかやろう、まだはじまっちゃいねえよ」
それから2人がどうなったのか。それは見る側の判断にゆだねられている。
きっと2人はまたやり直して、希望の光にあふれた人生を送るんだよ。
そう思う人もいるだろう。
でも俺はネガティブであまのじゃくだから、そんな風には思わない。
きっとこれからも何度もくじけて、すっころんで、それでもまた起き上がって・・・そんなことを
繰りかえして生きていくんじゃないか。希望の光なんて、そんなもん、ないんじゃねえか。
地面にはいつくばって、どろどろんなって、そんでも生きていくんじゃねえかな。
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