10/17
前へ
/59ページ
次へ
 兵士たちが銃を抱えてトラックから降り、パンクへと駆けてくる。 「パンク、逃げてお願い!兵隊さんたちが、」  バンクは亜弍の口許に人差し指を差し出す。静かに。  兵士たちは扇陣を組み、「構え!」という大尉の号令でパンクに銃口を向けた。 「ばあちゃんと伏せて待ってな。俺に任せておけ」というと小石を拾い亜弍に見せる。 「この石が落ちてくるまでに片付けてやるぜ」  パンクは小石を真上に放り投げた。 「撃て!」の号令で兵士たちは、
/59ページ

最初のコメントを投稿しよう!

94人が本棚に入れています
本棚に追加