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「……おいしい」
紅茶をひと口飲んだレディアは、そっと呟いた。
「ありがとうございます、姫様」
「ミリーの入れるお茶はいつもおいしいわ」
「もったいないお言葉でございます」
侍女のミリーは恐縮する。頬は紅潮しており、なんだかとても嬉しそうだ。
「ねえ、私の病は治るのよね?」
「はい、治りますとも。ご安心なされませ、姫様」
本当にそうだろうか?
ここへ来ても、どんどん悪化している気がする。
そう思った、そのときだった。
バンッ!
何の前触れもなく部屋の扉が開けられた。
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