第一章 強襲

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 やがて、四人は森の中まで進んでいた。  屋敷を出てから数時間。  いわゆる、箱入りのお姫様のレディアには、そろそろ限界が近づいていた。  けれど、疲れたとは言えない。  一刻も早く王都につかなければならないから、ここから離れなければならないから。  レディアはだいぶ息が上がっているのに、青年三人は疲れた様子もない。  そのことからこういうことには慣れているのだろうと、予想がついた。  レディアは、おいていかれないように、気合いを入れて歩き続けた。
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