寝覚めに見る夢

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暗いひんやりとした岩の中…… 外から生温い空気が洞窟の中にも流れ、頬にも触れていた…… 上から滴り落ちる水の粒たちもまた、輝きを失ったドロンとした目を醒まそうとしている…… 「何も……申し上げるコトなど……ございません……」 虚ろな目を茶色い上下を着たおじさんへと向けながらも仄かな微笑みを浮かべている…… .
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