‡第四話‡

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自分の部屋に戻りカードをスキャンすると、要が目の前に立っていた。 「………?」 要は俺を見たと突然泣き出しそうな顔で俺に抱きついてきた。 「先に帰ってると思って……ここにきても優羽いなくって……心配した」 「そっか。なんかごめんな?」 「うん、無事ならいいんだ」 そう言うと俺から離れて頭を撫でられた。 「じゃあ、俺………自室に戻るから」 了解!と要の声を聞くと、俺は自室に戻り机の引き出しからあるものを取り出した。 優羽は手首にあるリストバンドをとりカッターで肌に食い込むぐらいに引いて傷つけた。 ――良かった。生きてる。 そう実感するために自分で自分を傷つけた。 それくらいいいよね? だって痛くないから。
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