‡第四話‡

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「じゃあ、俺行くから……… やっぱりせめて敬語使わせていただいてもいいですか?」 「…嫌だけど、じゃあ二人きりの時は敬語使わなくていいから」 「(何言っても無理っぽいな)分かった。智樹、じゃーな」 「はーい、また来てね」 自分からは絶対行かないけど……な。 でもこんな暖かい場所……ずっといたいなんて……ワガママだね。 それでも、居たいなんて思っちゃうんだよ。 人間でもないのに。 扉をカチャと開けて寮へ走った。 走りたかった。 そうではないと、 駄目になってしまいそうだったから――
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