4人が本棚に入れています
本棚に追加
食事を食べ終わってからだいたい1時間がたったとき、扉がノックされた。
「どうぞ。」
『失礼致します。あと数分で目的地である天界に到着致します。』
と個室に入ると同時にセツリさんは笑顔で言ってきた。
私はあと数分で天界に着くなんて信じられなくて彼に確認をした。
「あと数分で本当に天界に到着するんですか?」
『はい。本当に到着致しますよ。』
彼がそう答えた時、私はだんだんと列車の速度が遅くなっている事に気付いた。
そして次の瞬間、列車は完全に停車した。
『到着したようですね。さあ行きましょう。』
彼はそう言うと私を列車の入口のある場所へと連れてきてくれた。
『この扉の向こうがアナタが心から行きたいと願っていた場所……天界です。心の準備は宜しいですか?』
扉の前に着くと彼は私にこう言ってきた。
私は一度大きく深呼吸すると彼の問いかけに大きく返事をした。
「はい。いつでも大丈夫です。」
最初のコメントを投稿しよう!