行き先は天界

7/12
前へ
/43ページ
次へ
食事を食べ終わってからだいたい1時間がたったとき、扉がノックされた。 「どうぞ。」 『失礼致します。あと数分で目的地である天界に到着致します。』 と個室に入ると同時にセツリさんは笑顔で言ってきた。 私はあと数分で天界に着くなんて信じられなくて彼に確認をした。 「あと数分で本当に天界に到着するんですか?」 『はい。本当に到着致しますよ。』 彼がそう答えた時、私はだんだんと列車の速度が遅くなっている事に気付いた。 そして次の瞬間、列車は完全に停車した。 『到着したようですね。さあ行きましょう。』 彼はそう言うと私を列車の入口のある場所へと連れてきてくれた。 『この扉の向こうがアナタが心から行きたいと願っていた場所……天界です。心の準備は宜しいですか?』 扉の前に着くと彼は私にこう言ってきた。 私は一度大きく深呼吸すると彼の問いかけに大きく返事をした。 「はい。いつでも大丈夫です。」
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加