第弍廻

2/5
前へ
/16ページ
次へ
「‥‥‥‥‥」 「‥‥オーイ、何呆けてんだ」 「‥ああ、ちょっと衝撃的なセリフに一瞬頭ブッ飛んでた」 「そーかィ、まァそうだよな。いきなり自分死んでますだなんてそうそう信じられるわけが」 「さっきのセリフ、偉い人から起こられたりしませんよね?」 「えええそっち」 「ていうか寧ろもう一回お願いできます?トんでたお陰でよく聞こえなかったんで」 「オマエハ、モウ死ンデイル」 「何でカタコト?まあいいけど。‥ていうか私死んだの?マジでか」 「さっきっからそう言ってんじゃん。馬鹿ですかお前馬鹿ですか」 「んだとコラ、馬鹿っていった方が馬鹿」 「やんのかコラ」 「やんねーよボケ。ていうか何、私が仮に死んだとしてアンタは一体何」 「つーかオメーもっと何かあんだろ。キャーどうしよー、とか、イヤー怖いーとか」 「何この天パ。女に夢見すぎだキショイ」 「酷ッ!!」 「―――別に、自殺しようと思ってたわけじゃないんだよ」 「じゃあ何、お前は無意識にフェンス乗り越えたとかそういう話なんですか」 「まあそうね」 「うわー何コイツ。頭が可哀想な子だったのね」 「うぜえ」
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

54人が本棚に入れています
本棚に追加