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いつかどっかの誰かが言った。
「鬱状態の人間が、自殺に走ろうとする条件はひとつだけ」
それは、たまーにやる気を見せたときなのだ、と。
皮肉なもんだ。
金魚を可愛がってただけなんだよ。
だけど気付いたら、私が大空という名の大海にダイブしてたんだよ。
殆ど無意識。
体が勝手に動いたんだ。
最後に聞いたのは、カシャン、ってフェンスが小さく軋む音。
ああそれと、耳元で渦巻いたごうごうという風の唸り声、かな。
その後?
んなもん知らないよ。
だって全部、なくなっちゃったんだもん。
世界の代わりに、私が金魚になっちゃったんだよ‥‥ってコレあんま上手くないな。
まあ兎に角さ、私に非はないと思うわけ。
だって、自殺願望があったわけでも、苛めに遭ってたわけでもないんだから。
鬱だったわけでもないんです。
ただなんか、全てが面倒だなって、
少
女
金
魚
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