24人が本棚に入れています
本棚に追加
チルノ「さっさと始めるよ!」
氷符「アイシクルフォール」
チルノはカードを取り出し、スペルカード宣言をする。
そして両手を前に突き出した。
その途端、周りの空気が冷たくなり、それと同時にチルノの左右に氷の弾が飛び始めた。
さあ、始まった。
僕はある者の言葉を思い出す。
『あいつは馬鹿だからな、弾幕を自分の前に撃たないんだ(笑)』
僕は彼女の前へと思いっきり走った。
チルノ「な、何でこっちくんのよ!」
今僕は彼女の目の前にいる。
しかし、弾は僕には向かって来ない。
まるで僕を避けるかのように周囲を飛んでいるだけ
何故ならそうゆうスペルカードだからだ。
僕がこうして弾幕に当たらないでいられるのも先程の言葉の主、僕の大切な友人である“霧雨 魔理沙”のおかげだ。
魔理沙は僕の店に来ると弾幕についての話をする事がある。
その時に言っていた言葉だ。
後はこのスペルカードが終わるまで待っていればここは僕の勝ちだ、しかし何だろうか…嫌な予感がする。
チルノ「(ニヤッ)」
『あ、そうそう。一つ注意点があったんだ…』
突然僕の周囲だけが異様に寒くなる。
『あいつが笑った時は…』
ゴオッ!
霖之助「!?」
僕はとっさに身をかがめた。
『こっちにも弾幕が飛んでくるんだぜ(笑)』
氷の弾が頭上をかすめ、後方で砕けて散った。
霖之助「あ、危なかった…(汗)」
忘れていた…油断をしているとやられる弾幕だと魔理沙も言っていたのだった…
チルノ「そ…そんな…」
一方チルノは愕然としていた。
自分の頭を振り絞って考えた技を避けられた為だろう
チルノ「油断をしてれば絶対に当たるはずなのに…」
技を出した時と同じ状態でそう呟いた。
霖之助「ふっ…逃符『脱兎の動き』…」
チルノ「…えっ?」
霖之助「スペルカードを使わなければ危なかった…」
チルノ「だって使って無かっ…」
霖之助「いや、使った。やるなチルノ!こんなに早くこの僕にスペルカードを使わせるなんてな!」
まあ、全部嘘だ。
実際危なかったがスペルカードなんて持ってない。
霖之助「このスペルカードは絶対に避けられないと判断した時自動的に発動する物だ、あらゆる攻撃を避ける事が出来る…」
“最強の妖怪”っぽい偉そうな仕草をしながら言った。
チルノ「な、なら仕方無いわね!次で終わりにしてあげるんだから!」
チルノは自信を取り戻して言った。
最初のコメントを投稿しよう!