眠り姫 目覚める。

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  スズメがドアを開けると、中にいた人間が 一斉にこちらを見た。  ほ、放課後なのに、まだ いっぱい残ってるぅ。  なんだか、香料の匂いが混じって くちゃー…い。  「ワォ…、二年生じゃん。」  「氷雄目当て じゃね!?」  「いや、ヒュウが言ってた かわい子ちゃんかもよ!?」  「でも あいつ、女だったら ほとんど“可愛い”だからなぁ。」 香料臭い 茶髪の男達が 代わる代わる 覗いてくる。  うー…ん。  予想通り 私のタイプな男性はいないな。    
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