眠り姫 目覚める。

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   カァ…ッ ペッペッ。   原形をとどめていない ニヤケ顔のスズメを見ながら、心の中で ツバ吐いた。  男なら マッチョよ、汗よ、胸毛よぉー…っ。  「風邪 ひかなかった?」  あぅ、私ってば まだお礼も言ってなかった。  「体は丈夫な方なんで。あの、ありがとうっ。」 深々と 礼をした。  「ん。いいんだよ、俺が勝手に 心配しただけだし。」  サワヤカだぁ。  イケメンなだけじゃなくて、良い人なんだなぁ。  「あっ、あのっ、失礼しますぅ。」 どうやら スズメは 限界だったらしい。  
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